本を読むために靴をはく。

お外で本を読むのが好き。1日1冊400字。

『星の王子さま』はつまらないのか(3)あれ?健気な王子さまの恋愛小説だっけ?

3日目。今日からがっつりネタバレ含みます。

 

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星の王子さま』砂漠に不時着したパイロットが王子さまの話を聞くお話。自分の星のバラとケンカし、旅に出て、酒飲みの男やうぬぼれ男など、様々な星で特徴的な大人と出会う。地球に着いた王子さまは無数のバラを見て、バラがたくさんあることを知る。そして、キツネと共に彼が見出した答えとは…。

 

バラ、結構ワガママな性格をしているのに、王子さまが一生懸命世話をしていて…「こいつ相当惚れ込んでるな」って切なくなります。ある日ケンカになって、さすがに我慢できずに星を飛び出してしまう。でも王子さまが健気…。

 

「花の言うことを聞いてはいけないんだよ。ただ眺めて、香りを楽しんでいればいいんだ。」

サンテグジュペリ星の王子さま』より引用

 

 

あらら、ゾッコンだワン…。美人に尽くすタイプ…。

 

「ぼくは何もわかっていなかった!言葉じゃなくて花のふるまいで判断すればよかったのに。(中略)あの小細工の陰に隠れた優しさを察してやればよかった。」

サンテグジュペリ星の王子さま』より引用

 

 大人!大人!

 

他の場面では純粋な子どもみたい王子さま。これに関してはエライ大人なこと言うワンね…。

 

 

王子さまの星は小さいから、少し椅子を運ぶだけで夕日を何度も拝めるらしくて。彼は寂しいときには44回夕日を見てたらしいです…。健気…。

 

 

…これって失恋?こういう話でしたっけ?何これ面白い。

 

次回はヘンテコな大人たちについてです。

この人の話は聞きたくないと思う10の条件

(1)上から目線でくる

言葉の節々に「なんで理解できないの?」「なんで納得できないの?」というメッセージを感じる。そんな人の話は、内容に関係なく聞きたくなくなってしまう。

 

(2)言葉遣いがキツイ

「クソ」とか「バカ」とか、小学生みたいな言葉を大量にぶつけられると心が痛い。仕組みやルールに言うならまだしも、人にぶつけるのは見ていて辛い。

 

(3)意見の不一致を許してもらえない

相手が異なる意見を持っていることに耐えられず、相手を正そうとする。「あなたの意見が私と一致しないのは、あなたの知識不足、努力不足」という人。たとえ同じ知識を得ても、結論が同じとは限らないんですよね。

 

(4)一度にたくさん言われる

ひとつの質問に対して、3分間スピーチみたいなのが始まると聞いてて苦しくなる。ちょっと途中で遮りたくなる。熱意の空回り、面接の失敗あるあるの一つだと思う。

 

(5)急にぶん殴ってくる

これは僕もTwitterで失敗したのだけれど、結構人を不快にするつぶやきを見て、「それは不快です」と伝えたら「急になんやねん」と返される。確かに、急に来られたらちょっとイラッとする。気を付けないといけない。

 

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(6)配慮が足りない

「ねぇねぇ、聞いてよ」「ねぇねぇ、聞いてる?」というようにグイグイ行っちゃうとき、たいてい相手への配慮を欠いてしまう。ちょっと話を聞きたくないとき、一人になりたいときは誰にでもある。もちろん、余裕があるときはちゃんと聞くし、配慮のしすぎも要注意。

 

(7)好戦的である

「それは違います」「それは無理がありますね」というように、グッと詰め寄られると少し苦手だなぁと感じてしまう。内容が問題ではなく、その懐に飛び込まれて尖ったものを突きつけられる感じが辛い。抱きしめたい人と、距離を置きたい人が世の中にはいる。

 

(8)物事を単純化しすぎる

個人の捉え方にもよると思うけど、複雑なものを「答えは簡単」と言われると辛い。複数の要因が絡み合ってほどけなかったり、部分を壊すと全体が崩れたりすることは往々にしてある。勇気が足りないときと、学びが足りないときがある。

 

(9)他人を道具として扱う

自分の不満を、他人を攻撃したりバカにしたりすることで満たそうとする人が一定数いる。たぶん傷ついているのだと思う。欲求を満たしてくれる相手を求めるけど、その人は気を遣ってしまって、対等な関係じゃなくなる。

 

(10)感謝がない

これは難しくて、自分の心が健康なときはあまり不快に感じない。でも、自分に余裕がないときは「あれ?ありがとうはないの?」と思ってしまう。みんな何かしら困っていたり、大変だったりするのだから、やっぱりありがとうは大事。

 

おまけ1:自分はどう振る舞うのがいいのかな?

「この人の話は聞きたくないなぁ」と思うかどうかは、自分に余裕があるかどうかで随分と変わってくると思うのです。ここに挙げた10個のことの逆を実践すれば、円滑なコミュニケーションに一歩近づく気がします。

 

ただ、自分を無理に殺してまでする必要はないのかな。自分の時間は限られているし、心のスタミナだって無尽蔵じゃない。だから、その塩梅はいつも迷ってしまいます。

 

結局、「黙って静かに立ち去る」か、「テキトーに受け流す」か、あるいは「ちょっとここがマズイと指摘をする」か、そういう選択に迫られるのです。

 

別に深く考える必要はないけれど、「この人の話は聞きたくないなぁ」と思っちゃったら、そういう選択をするという、新しいコミュニケーションコストが発生する。一番楽なのは「黙って静かに立ち去る」ですね。

 

おまけ2:困った人はどうしたら変わるのかな?

「この人の話は聞きたくないなぁ」と思う人に出会っても、もう二度と会うことがないのなら、僕はたぶん笑顔でやり過ごしてしまいます。「あーあ、素敵な人なんだけど、ココを直せばもっといいのになぁ」と思いながら、それを伝えることはない。

 

だって一度きりなんだし、そっちのほうが楽だから。

 

そういう人でないのなら、注意するときや、アドバイスをするときもあるかもしれません。でもたぶんそれは「おせっかい」だし、僕が間違っていたり疲れていたりするだけかもしれないし、自分もエネルギーを浪費する行為なんだと思います。

 

学校の先生の論法なら、「いいかい?怒ってくれる、助言をしてくれるということは、成長を期待しているんだよ」ということになります。

 

その人の成長を諦めていないし、変わる可能性に期待しているからこそ指摘する。怒られるのが苦手な人には、大切な言葉ですよね。

 

 

 

 

 

 

 でもね。

 

 

 

でもね、それができる相手は限られているんですよね。自分、自分の家族、友人、仕事仲間、それは、自分が責任を持っている人。たぶん心のスタミナって、そんなに多くないんだと思う。もちろん、人によって違うけれど。

 

 

だから、「わざわざ言う」「わざわざ言ってもらえる」って、その人に責任を持とうとしているサインなんですよね。言葉の内容によってはイラッとしたり、ぷいっとなったりしてしまうんですけど。

 

 

 

ただ、思うんですよね。パソコンやスマホの画面の向こうにいる人みんなに、責任を持っちゃったら疲れちゃうって。その消耗の仕方って、もったいないのかなって。

 

 

自分が責任を持つ相手が誰か。あるいは、誰に責任を持って生きていきたいのか。

 

 

んー、答えはいつも風の中ですね。

 

 

 

すみません、最後のほうグダグダです。まずは僕は僕に責任を持たなきゃ。ご意見ご感想は、Twitterで頂けたら反応すると思います。

 

 

読んでいただき、ありがとうございました。

 

『星の王子さま』はつまらないのか(2)あとがきとサンテグジュペリの生涯。

True love begins when nothing is looked for in return.

本当の愛は、見返りを求めずに与えること。

Antoine de Saint-Exupéry(サン=テグジュペリ

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一度読んだ本は、あとがきから読むことが多いです。

 

池澤夏樹さんのあとがきは翻訳の苦労だけでなく、サンテグジュペリの生涯についても触れていてとても良かったです。

 

 

 

サンテグジュペリが3歳の時にライト兄弟が飛行機を発明し、12歳のときには初フライトを経験しているんだとか。当時は一人乗りの飛行機がカッコよく、ヒロイズムの象徴だった。

 

第一次世界大戦の後、郵便飛行機の仕事をしたサンテグジュペリ

 

第二世界大戦でドイツにフランスが占領された際、彼はアメリカに亡命します。

 

混乱と苦悩の中、自分を二人の人間に分けて会話させたのが『星の王子さま』。様々な星の大人たちも、王子の独特な感性も、苦しみや葛藤から生まれたのですね。

 

1943年に『星の王子さま』を書きあげ、1年後に地中海付近で行方不明に。彼の偵察機は彼のファンであるドイツ人に撃墜されたらしいです。飛行機で生き、飛行機と共に終えた人生。傑作にはドラマがありますね。

 

 

次回は物語の要約をします。ありがとうございました。

 

 

※ウィキぺディアの情報ですが、そのドイツ人パイロットは「彼だと知っていたら撃たなかった」と言っていたそうです。その後ジャーナリストとなり、オリンピックやワールドカップの取材を行っていたようです。

 

 

星の王子さま (集英社文庫)

星の王子さま (集英社文庫)

 

 

 

人間の土地 (新潮文庫)

人間の土地 (新潮文庫)

 

 

 

 

夜間飛行 (新潮文庫)

夜間飛行 (新潮文庫)

 

 

 

『星の王子さま』はつまらないのか(1)魅力について、連続記事を書いてみようと思う。

It is only with the heart that one can see rightly; what is essential is invisible to the eye.

心で見なくちゃ、ものごとはちゃんと見えない。大切なことは、目に見えないんだ。

Antoine de Saint-Exupéry(サン=テグジュペリ

 

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 いつものように書店に行くと、『星の王子さま』を見つけました。

 

星の王子さま (集英社文庫)

星の王子さま (集英社文庫)

 

 

これまで2回ほど読んだのですが、面白く、そしてつまらない。たぶん、僕はこの本の良さを理解していないのだろうなと思っていました。

 

嫌いなわけではなくてむしろ好き。だけど、その読後感は一瞬にして消えてしまって、「あの本のここが面白いんだよ!」と伝えることができない。

 

星の王子さま』の素敵さは自分の心の中に定着せず、まるで手からこぼれてしまう水のようにどこかに行ってしまう。

 

今回見つけた『星の王子さま』は、池澤直樹先生の新訳。『スティルライフ』の筆者であり、科学と文学を織り交ぜた、豊かな表現をされる作家さん。

 

teacher400.hatenablog.com

 

 

これは気になる。もう一度読んでみたい。1200円…どうする。

 

 

手に取ったのは3回目。あとがきには「1度読んでわからないのは当然」と書かれていました。

 

ブログに記事を書きながら、この本の魅力と向き合ってみたいと思います。しばし、お付き合いを。

 

↓↓最初は、この状態でした。さてさて、どうなる。

 

 

【中学生・高校生・教員志望の大学生へ】僕のぼっち論。大丈夫、孤独と向き合う人は強くなる…はず。

おはようございます。本を読むために靴を履くgonです。

 

どーん。キャッチコピーから始めるブログ記事どーん。

 

 

ブログにTwitterのつぶやきを載せれるのですね。ちょっと今から、いくつかのつぶやきを載せる形式にトライしてみます。テーマはぼっち論。

 

 

朝の3時に目が覚めちゃって、なかなか寝付けず謎のぼっち論を展開。

 

キッカケは、家入一真さんのこのツイート。

 

この方は本当に面白いです。『なめらかなお金がめぐる社会』、刺激的でした。

 

teacher400.hatenablog.com

 

 

以下、つぶやいたこと。

 

 

 

 

 

昔も今も、ぼっちが人間を成長させたと思うんです。ぼっちをポジティブに捉えたいのですが、「みんな仲良く」がネガティブに引き戻してしまう。。

 

大丈夫、なんとかなる。気にしなくていい。

 

周囲の大人の言うことをしっかり聞いて、マジメに生きすぎたら『車輪の下』のハンス君になっちゃいます。自分と向き合って考える時間は確かに大事。

 

teacher400.hatenablog.com

 

柳田邦男先生は、『自分を見つめるもう一人の自分』が大事だと言っていますね。

 

teacher400.hatenablog.com

 

 

さぁ、今週もひとつひとつですね。

 

読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

芥川龍之介の『羅生門・鼻』次に鼻とコンプレックス。

今日は芥川龍之介第二弾。

 

小説の『羅生門』が有名ですが、僕はこの「鼻」という短編が好き。コンプレックスと格闘する話。

 

以下、ネタバレとあらすじ。

 

羅生門・鼻・芋粥・偸盗 (岩波文庫)

羅生門・鼻・芋粥・偸盗 (岩波文庫)

 

 

 

主人公の僧は、15cmくらいはあるという長い鼻がコンプレックス。まるで手塚治虫の漫画のキャラクターのような鼻ですかね。少しずつ短くなって欲しいと願っていると、その方法を教えてもらい、本当に短くすることに成功します。

 

自尊心を回復したのですが、やがて短い鼻でも馬鹿にされていると感じてしまう。結果、長い鼻に戻りたいと思う…。コンプレックスから整形を繰り返す人の話をよく聞きますが、そんな感じの物語…。

 

この話の名言は

 

 

「人間の心は互いに矛盾した二つの感情がある」

 

 

です。

 

他人の不幸に同情するが、いざ他人が不幸を乗り越えると、もう一度不幸に叩き落してやりたい気持ちになる。

 

羅生門』の下人の行動が180°逆を向いた事に対する、アンサーソングのような文章が込められています。

 

 

ウクライナ生まれのロシアの小説家、ゴーゴリも「鼻」という短編を書いています。ゴーゴリの「鼻」はある男から鼻が逃げ出してしゃべりだすドタバタ劇。また今度書きますね。

【過去記事まとめ】初期の伊坂幸太郎作品6選。小説何から読んでいいかわからない高校生におすすめ。

伊坂幸太郎の作品はシンプルで読みやすいです。読書を習慣化したい人、小説何から読んでいいかわからない人にはホントにオススメです。

 

中学生や高校生で、それなりに読書を楽しみたい人にもおすすめです。お勉強も大事だけど、読書の習慣を身に着けて大人になるのも本当に大事ですよ。

 

一時期どっぷりハマったので、ブログ記事も増えてきました。ここで整理したいと思います。

 

1.オーデュボンの祈り(2000年12月)

teacher400.hatenablog.com

 デビュー作。シュールなミステリー。外界と遮断された島に連れて来られた主人公は、人間のことばをしゃべるカカシと出会う。非日常な感じ。

 

2.ラッシュライフ(2002年7月)

teacher400.hatenablog.com

2作目。ミステリーでかつ、キャラクターの個性が際立つ作品。複数の主人公たちの人生がどんどん交差していくお話。 

 

3.アヒルと鴨のコインロッカー(2003年11月)

teacher400.hatenablog.com

5作目。ミステリかつヒューマンドラマ。アパートの隣の人に、「一緒に本屋を襲わないか」と提案されるお話。 とにかくボブ・ディランがイイ。

 

 

 4.死神の精度(2005年6月)

teacher400.hatenablog.com

 8作目。短編集でファンタジー系。人間の姿で現れた死神が、1週間調査して対象者が死ぬか生きるかをジャッジするお話。対象者6人それぞれの人間模様がイイ。短編から入るなら一番のオススメ。

 

 5.魔王(2005年10月)

teacher400.hatenablog.com

 9作目。超能力+政治もので読みやすい。超能力を発現する兄と弟の物語。日本はファシズムに覆われそうになっていて、考えさせられる一冊。一番のオススメ。

 

 6.アイネクライネナハトムジーク(2007年・2014年)

teacher400.hatenablog.com

 

短編集。ミュージシャン斉藤和義の曲『ベリーベリーストロング』とタイアップしたのが2007年。その後、2014年に複数の物語と共に単行本化された。

 

駅前でアンケート調査してた平凡なSEが、平凡な美容師の女性と仲良くなるお話。劇的な出会いはあるのかないのか、考えさせられる一冊。恋愛系というか、ほっこり人間模様系。

 

 

伊坂幸太郎先生は、東北大学法学部卒。システムエンジニアとして働く傍ら『オーデュポンの祈り』を執筆し、その後仕事を辞めて小説家に専念されています。宮城県仙台市在住で、東北が舞台の作品も多いですね。また、システムエンジニアもよく出てきますね。

 

数々の賞を受賞しているのですが、2008年に直木賞は辞退されています。直木賞は長年読者に愛された作家が受賞しやすいらしく、3回ノミネートされて落選。若すぎたのでしょうか。

 

4回目にノミネートされるも、その時は東野圭吾の『容疑者Xの献身』が受賞。伊坂さんは6回目のノミネートで辞退。「直木賞は影響が大きいので小説を書く時間が減ってしまう」という趣旨の発言をされたらしいです。この時の作品は『ゴールデンスランバー』ですね。

 

初期の伊坂作品は軽快で読み進めやすいものが多いです。今日の記事が誰かの読書のキッカケになればと思っています。

 

ありがとうございました。

 

 

伊坂幸太郎全小説ガイドブック (洋泉社MOOK)

伊坂幸太郎全小説ガイドブック (洋泉社MOOK)

 

 

↑ファンブック、参考にさせていただきました。もうね、本当に伊坂作品への愛が伝わってきます。読者に愛されている作家さんですね。

 

 

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

 

 

東野圭吾については、こちらの記事にまとめています。

 

teacher400.hatenablog.com