今日の一冊教師400字ブログ

本の紹介。1記事400字。毎朝更新。

僕の哲学への入り口は『友情を疑う、親しさという牢獄』だったかも。

今日は哲学?

 

友情を疑う―親しさという牢獄 (中公新書)

友情を疑う―親しさという牢獄 (中公新書)

 

 

 

 

「友人たちよ、友人などいないのだ」…アリストテレスの言葉から始まるワン。

 

友情とは何かを考えた著者が、様々な哲学者の考えをベースに、良いものとして疑われることのない「友情」の価値について検討する一冊だワンね。

 

哲学者たちの友情論は3つに分かれるワン。

 

1.友人=公的で、政治的な問題などの合意形成を目指して対話ができる、理想的なコミュニケーションの相手。これはアリストテレスキケロの立場。

 

2.友人=私的で、自分が何者かを知る手がかりとなる「分身」のようなもの。これはモンテーニュの立場。

 

3.友人=親密な雰囲気、利害の一致、助け合いができる人。

 

面白いのは、1.2で「理想的な対人関係を成り立たせる相手」という中で哲学者が色々考えたのに、3でルソーが「苦しみや悲しみに共感できる人」に急に舵を切っちゃったらしいワン。傷を嘗めあうのが友人なのかどうか…。

 

この本で哲学に興味持ったワンね。面白いワン。

『人間関係で「キレそう!」になったら読む本』は、キレちゃった後によく読んでた。

今日は自己啓発本

 

 

自己啓発本をたくさん出してる斉藤茂太さんの一冊。安定感あるワンね。

 

キレちゃったら損しちゃうし、なんていうかその後も「あいつはキレるかもしれない」って思われちゃうの、相手を萎縮させちゃうワンね。

 

しかも、キレるっていうこと自体、何かしら我慢して我慢してが爆発する感じだから、エネルギーも使うし、その後の自己嫌悪の波も大きいワンね。

 

教員というオシゴトをしている以上、怒るべきときはあるワンけど、感情的に怒るのは本当に辞めたいワン。演技ならたまにするワンね…。

 

気に入ったのは「一芸のある人は落ち込まない」というフレーズ。楽器の演奏や絵を描くのが好きだったら、オシゴトから離れて「得意なことに逃げ込める」ワンね。

 

ほかにも、「七転び八つ当たり」では人生がダメになるっていうのもよかったワンね。機嫌の悪さが負の連鎖を引き起こすことって多いワンから、自分で止められたらいいワンね。ぼちぼち行くワン。

『オーデュポンの祈り』と非日常

今日は小説。

 

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

 

 

伊坂幸太郎先生の作品の中でも、お気に入りのひとつだワン。コンビニ強盗に失敗した主人公が、不思議な島に行っちゃうお話だワン。

 

未来が見えるカカシ、殺人を許された男、個性的なキャラクターがたくさん登場するその島は、江戸時代以来外界から遮断されているという設定だワン。

 

伊坂作品らしく、途中途中に様々な伏線が散りばめられて、それが最終的に見事に回収されていくワンね。

 

大学時代、なぜか伊坂先生の作品を次々に読む自分がいたワンね。素敵な先輩や、面白いと思う先輩がたくさんハマっていた影響もあってか、初期の伊坂作品は全部読んだと思うワン。

 

この『オーデュポンの祈り』もそうだワンが、日常会話が素朴でオシャレでいいワンよ。作品の中には何かしらの動物や音楽、そしてちょっとのウンチクが登場するワンね。

 

村上春樹はヤナーチェニックのシンフォニエッタとかだワンが、伊坂幸太郎はもっとライトだワン。音楽もいいワンよね。

中学生で買った三田誠広の『僕って何』は、時代を感じる一冊だった。

今日は小説。

 

 

僕って何 (河出文庫)

僕って何 (河出文庫)

 

 

 

中学生のとき、『いちご同盟』がすごく素敵だなって思ったワン。だから、三田誠広先生の他の作品も読んでみたいと思って買ったのが『僕って何』だワン。

 

フタを開いてみたらちょっと時代を感じる一冊だったワン。

 

簡単に言えば、田舎から出てきた主体性のない若者が、大学に通いながらいわゆるセクトの争いや内ゲバに巻き込まれるお話だワン。

 

ヘルメット被ってケンカしてたヤツだワン。年上の女性レイ子との出会いが彼を変えていくワンが、そこでもやっぱりその時代ながらの争いがあるワンね。

 

中学生の僕は、「あ、そんな世界のお話なのねー」ってちょっと現実との距離を感じながら、読んでいたワンね…。

 

当時を描いた青春文学で、この時代を経験した人からしたらどんな感想なのか気になるワン。芥川賞だワンね。

 

「作品のストーリーはフィクションだが、背景になる時代状況は、僕自身の体験に基いている」と三田先生も言ってるワン。面白かったワン。

『教養バカ』は、プレゼンのコツがたくさん詰まった一冊だった。

今日はSB新書。

 

 

 

サイエンス作家竹内薫先生の本だワン。『99.9%は仮説』同様、読みやすくてわかりやすかったワンね。科学の落とし穴と、教養の落とし穴、共通する部分があるワン。

 

要するに、教養というのは知識をため込んだ人ではなくて、相手に合わせて話し方を自在に変えられる人だよということだワン。

 

難しい専門用語並べてドヤァってやるのは教養人のやることじゃないっていう主張だワンね。

 

煽って終わるかと思いきや、教養人が使っている「わかりやすさ」10の技術という章は具体的なプレゼンのコツが提示されていてよかったワンよ。

 

僕のお気に入りは以下の3つだワン。

 

①相手を前のめりに!脳内にハテナをつくる

②言葉のミニマリズム!一文は短く

③「結論は最初」かどうか決める

 

相手の脳内にハテナを作りすぎてもダメだし、YESかNOの二分法に頼り過ぎてもダメだワンね。授業に活かせるネタ、たくさんあったワン。

 

要約できる人って素敵だワン。

家入一真さんの『なめらかなお金がめぐる社会。』素敵だったワンね。

今日は家入一真さん。

 

 

 

 

タイトルの続きは『あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。』だワン。

 

資本主義の中で、「大きいことはいいことだ」の価値観にいろいろ限界がきて、「小さいことはいいことだ」にシフトしてもいいんじゃない?という問題提起がされているワン。

 

特に、クラウドファンディングやフレンドファンディングの形で、新しい経済の姿を模索している理由や方法がわかりやすく紹介されていたワンね。根底に流れている家入さんの想い、共感できるものが多かったワンね。

 

「京大出て引きこもり」のphaさんや、ライフネット生命の発起人の谷家衛さんとの対談も色々なトピックが出てて面白かったワン。

 

教員という仕事をしていて、世の中の変化が思ったよりはやくて焦っているワン。「いい大学→いい就職が崩れた」まではみんな語るワンが、「じゃあどうするの?」は不安定なままだワン。とても参考になる一冊だったワンよ。

伊坂幸太郎の『魔王』はやっぱり面白いワンね。

今日は小説。

 

 

魔王 (講談社文庫)

魔王 (講談社文庫)

 

 

 

文庫バージョンで久しぶりに読み返したワン。

 

不安定でファシズムに傾いちゃいそうな日本×ちょっとした超能力というお話だワン。兄と弟が主人公だワンが、兄が3分の2、弟が3分の1を担当している感じだワンね。

 

ーインターネット上では、人の揚げ足を取り、弱みに付け込み、誰かが困惑で死にそうになるのを喜ぶ者たちが大勢いる。というよりも、そういった人間の性質が露わになりやすいのが、インターネットだ。-『魔王』伊坂幸太郎作より引用。

 

主人公たちの他に、バーのマスター、弟の奥さん、そして日本語がペラペラなアメリカ人、アンダーソンなどが登場するワンね。彼らの会話はコミカルで、時々タメになって、切ないときもあるワンね。外国人という問題は難しいワン…。

 

強烈に引き込まれる、伊坂ワールドだワンね。彼の他の作品『グラスホッパー』はカクテルで登場するし、『死神の精度』の千葉君も出てくるワン。遊び心も入ってるワンね。