本を読むために靴をはく。

お外で本を読むのが好き。1日1冊400字。

『空中ブランコ』と自分を苦しめる思い込み。

今日は小説。

空中ブランコ (文春文庫)

空中ブランコ (文春文庫)

 

イン・ザ・プール』の続編。神経科の伊良部先生が、極端な悩みを抱えた人々を面白おかしく助けていく短編集だワン。

 

空中ブランコ」では、素晴らしい能力を持った人が急に跳べなくなって、伊良部のもとを訪れるワン。

 

キャッチしてくれる相手のことが信頼できないと本人は思い込んでいて、そのことに苦しめられるワン。あいつは外様だから…陰謀だ…そういうメンタルに落ちていくワン…。

 

真実は、嫁に頼んで自分の跳んでいる映像を撮ってもらい、それを確認した時に明らかになるワン。

 

 

自分がなるとは思っていもいない困難に直面すると、人はとにかく混乱するワン。

 

自分を苦しめたくないから、どうしても「他者が悪い」という筋書きを立てたくなるワンね…。伊良部はヘンテコなアドバイスや関わり方を繰り返し、その人の思考の凝りをほぐしていくワン。

 

先端恐怖症ヤクザの話も面白いワン。特に大きな感動はないワンが、こういう小説もいいワンね!